『ハンズ・アップ!』(Les mains en l’air)

ロマン・グーピルの『ハンズ・アップ!』(Les mains en l’air)をアンスティチュのフランコフォニ―映画祭にて鑑賞。

東京国際映画祭で上映されて、もう3年半も経つのですね。
あまりにも素晴らしい作品なのに、以降日本で公開されずとっても残念に思っていました。

2983/14270″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>

海賊版DVD(ゲームか)を作って売ってはいるけれど、あくまで子供は子供。
経験することのほとんどが「初めて」なわけで、
子供たちの視線で描かれた作風はほんとに純粋無垢なものに見える。
だけど根底にあるのは移民問題。
自らが不法移民の主人公ミラナ、
「残酷」「残虐」…移民でなければ、この年の子供なら到底知らない、
知る由もない現状を目の当たりにして来た。
周りの子よりもずっと大人びて、そしてどこかアンニュイさをずっしり感じた。

煙草ふかして乳房ポロリな自由奔放(っぽい)なブレーズの母親役・テデスキさんもすごく素敵。
最後に彼女が放つ台詞は、子供たちには思うことのできない、大人の意見。

2983/14271″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>

物語は未来(2067年。舞台はコルビュジエのサヴォワ邸)、ミラナの回顧から始まるのですが
テデスキさんの最後の台詞と比較して見るとまた面白い。

3年前にamazon.frでDVDを買ったのですが、
やっぱりこれはもう一回劇場で見たい。